求人 募集中
カフェをつくることは
新たな町の風景と
地域に住まう人々の営みをつくること。
今回募集するのは、浪江町に出来る「新しいカフェ」の運営スタッフです。
素敵なオーナーとパートナーの皆さんと共に、「新しいカフェ」をゼロから作っていく。コーヒーを淹れたり、カフェ飯を作ったり、併設されるコワーキングスペースに訪れるお客さまとお話ししたり、町の皆さんと触れ合ったり。カフェのスタッフは、ちょっとしたコミュニティのデザイナー。地域のあらたな未来を生み出す場づくりの中心となる私たちのカフェ。その仲間になってくれる人を求めています。
経験という武器。未経験という強さ。新しい何かをはじめるとき、どちらも大切なものですから、興味を持ってもらえる人は、すべて大歓迎です。もし、飲食店の立ち上げを経験されている方や食関連の資格をお持ちのがいれば、さらに大歓迎です。
福島県浪江町。「新しいカフェ」をつくる場所は、JR浪江駅に隣接した徒歩1分の場所。スノーピークと隈研吾氏がデザインした木のトレーラーハウス「住箱」を活用したメンバー制のコワーキングスペース「ナミエシンカ」が見えてきます。
ナミエシンカは、浪江町と住友商事が運営するコワーキングスペース。どなたでもメンバーになることができ、デザイン性の高い家具やアートに囲まれた施設は、すべて無料で利用することができます。
また、浪江町での起業や新たな事業を支援するプログラムや、スタートアップの成長を支援するプログラムだけでなく、浪江町の進化に関わるさまざまな人々のあたらしいチャレンジを応援していく場所です。「新しいカフェ」へのチャレンジも、その1つ(シンメプログラム)として、浪江町と住友商事が支援をしていくものです。
Photo by info
オーナーは、かつて浪江町の中心部として栄えた新町通りで、おむすび専門店「えん」を経営する地元浪江町出身の栃本あゆみさん。浪江町に関わるさまざまな人たちが集まる「新しいカフェづくり」の中心にいます。
浪江町で取れる豊かな地のものを使ったメニュー開発も行っていて、カフェ飯のみならず、地域メニュー化も目指しています。
「浪江町を取り巻く環境は、日々変化をしています。特に、ふるさとの海のことはいつも気がかりで、小さなことでも力になりたいと考えています。そこで、支援いただく皆さんと相談しながら、「カフェ」を通じてできることを準備しています。」
「例えば、常磐もの。地域自慢のブランドだけど、今は大変な状況。それに、まだまだ使われていない美味しい魚だってたくさんある。」
「それを浪江の皆さんが愛情込めて育てるお米や農産物と一緒に、フロードロスだったり、環境への悪影響だったりをなるべく減らせるカタチで、ひとつのお皿で提供できないか。」
「そんな思いから生まれたメニューのひとつに「スープカレー」があります。地域の皆さんや訪れる人に食べていただくものが、大好きな浪江町や浜通りのものだけで作られていたらうれしい。課題はたくさんあるのですが、多くのサポートをいただきながら、ひとつひとつ、実現していきたいと思っています。」
8月に「えん」をオープンしたばかりの彼女が、なぜ「新しいカフェをつくる」ことにも同時にチャレンジしようと思ったのか。
「浪江町は、原発事故で人口がゼロになった経験を持つ町です。マイナスからのまちづくりというけれど、シンプルに考えれば、未来しか見えるものはないんです。サポートしてくれる皆さんのおかげで、魅力ある町をつくっていくことだけに集中できています。浪江町の皆さんにも、あたらしいチャレンジをしたいと考えている皆さんにも、わたしの頑張る姿を見てほしいと思っていますし、一緒にチャレンジする仲間をひとりでも増やしたいと思っています。」
そんな「新しいカフェをつくる」チャレンジに向けて、力強く歩み出した彼女を支えるため、個性的なサポーターが集まっています。
国内有数のアウトドアブランド。
カフェの名称(後日発表します)をはじめ、プランニングからブランディングまで、ブランドの世界観を感じられるカフェづくりを行っています。浪江町で取れる豊かな地のものを始めとした、地域の魅力や食文化を深掘りし、カフェを通じて発信しながら、地域活性化もサポートしていきます。
あらゆる事業を手掛ける総合商社。
ナミエシンカの運営を行う住友商事が、カフェというあたらしい事業にチャレンジをするオーナーに対し、食材や資材の調達から、新たなモデルづくりなど、必要なサポートを提供しています。また、ナミエシンカが持つ、起業直後の悩みや事業運営の課題に答える相談窓口の機能提供でも、蔦屋書店で有名なカルチュア・コンビニエンス・クラブの皆さんと共同でサポートしています。
浪江町で取れる豊かな地のもの。
「常磐もの」と言われる豊かな海からの恵みだけでなく、いまの浪江町は、さまざまな農産物の生産にもチャレンジをしています。生産者の皆さんのサポートも得ながら、お米、たまねぎ、長ネギ、にんにく、えごまなど、浪江で収穫された豊かでおいしい作物を使ったカフェ飯を提供していきます。
水素というエネルギー。
「水素で沸かしたコーヒーが飲めるのか」。住民の方から寄せられた、素朴で本質的な「問い」から、水素の利用がはじまります。カフェで提供されるおいしいコーヒー。このコーヒーを淹れるために使用する電気は、水素から創り出された電気を使っています。その仕組みづくりと運営は、住友商事とご当地ヒーローの水素ウーマンがサポートしています。
お米でできたプラスチック。
浪江町には、お米から作ったバイオマスプラスチック「ライスレジン®︎」を製造する「バイオマスレジン福島」があります。カフェで使用されるプラスチック製品のほとんどは、カフェのSDG‘sパートナーである「バイオマスレジン福島」とのコラボレーションから生まれています。大切な恵みを、あらゆるカタチで。浪江町で作られたお米で作られたカフェ飯を、お米で作られたお皿とスプーンでいただく。
浪江にできた新しい酒蔵。
自由でオープンな日本酒づくりを行う「haccoba」は、おとなり南相馬からスタートし、地域と共に歩みながら、地域の垣根を超えた活動をされる先輩です。この夏、浪江町にあたらしい蔵を立ち上げられたことを機に、カフェでも貴重なお酒をたのしむことができるように。
浪江町で取れる豊かな地のものと、浪江町で作られたお米で作られたカフェ飯を、お米で作られたお皿とスプーンで、水素で沸かしたコーヒーやお米から作られた日本酒と共に、豊かな恵みに感謝をしながら、地域のみなさんと一緒に、ゆっくりといただく。そんな日常を浪江町の「新しいカフェ」から。
カフェの仲間になってくれるあなたの参加、心からお待ちしています。