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【レポート】:「地方×起業」 90分一本勝負「地域との共創から世界へ挑む-仙女流 地方創生-」

昨年10月よりスタートした浪江町の事業者の皆さんを支援する事業化支援プログラム「Sprout Program(新芽プログラム)」

本プログラムの一環として、提供するイベント「地方×起業」シリーズは、起業に関する有益な情報を発信するトークセッション。今回は、2024年第3弾!!


3月5日(火)  東京都千代田区大手町のMIRAI LAB PALETEにて、宮城県仙台市に拠点を置く女子プロレス団体「センダイガールズプロレスリング」代表取締役兼選手・里村 明衣子氏にご登壇頂きました。



-ゲスト-

センダイガールズプロレスリング」代表取締役兼選手・里村 明衣子(さとむら めいこ)氏


-モデレーター-

MIRAI LAB PALETE Community Manager 鎌北 雛乃 氏


■トークテーマ

①センダイガールズプロレスリング 起業ストーリー

② 地方ビジネス、地方創生の展開事例

③ 世界からみた「SENJO」

④ 移住した選手たちについて

⑤地方起業を目指す方へ



【当日のトーク内容】

 里村氏は新潟県出身で、中学時代に姉に連れられて新日本プロレスを観戦し、そこでプロレスの魅力に触れ、高校進学を経ずにGAEA JAPANへ一期生として入門しました。長与千種選手の付け人を7年間務め、その後デビューを果たしました。デビューから10年が経ち、業界でもトップレスラーとなった里村氏は、ブームの下火とともに新たな挑戦を模索し、2005年にみちのくプロレスの新崎人生社長から仙台に女子プロレスを旗揚げする相談を受け参画、東京から移住し仙台で女子プロレス団体「センダイガールズプロレスリング」(通称SENJO)を設立し、2011年に代表に就任しました。現在は、社長業の傍らアメリカのプロレス団体WWEとの契約選手兼コーチとして二足の草鞋で活躍されています。



地方での団体立ち上げのエピソードでは、見知らぬ土地でたった一人からスタートし、選手のスカウトと営業活動や未経験者への指導、そして選手との間で起こる衝突など、数々の困難について赤裸々に語っていただきました。この過程で自らの未熟さに気づき、指導方針や選手とのコミュニケーションの重要性を痛感されたそうです。そんな地道なプロレス活動を地元放送局が興味を持ち情報番組で活動のドキュメンタリーを放送されたことがキッカケになり、地域の方からも応援されるようになったそうです。地域への貢献として、仙台市教育委員会が主催する「仙台自分づくり夢教室」での選手たちの講演や、女性アスリートとしての活動、例えばピンクリボン活動への積極的な参画は、宮城県内のスポンサー企業との長年にわたるパートナーシップにも繋がった事例をお話を頂きました。


その中でも「伊達の農姫米」プロジェクトでは地元農機具メーカーとコラボを行い、お米の作りをを行い地域経済の活性化に寄与しています。




SENJO所属選手のほとんどが移住されており、里村社長自身が彼女らを口説き落とすために多くの努力を重ねたエピソードがありました。九州出身の岩田選手やアマチュアレスリング世界3位の橋本選手など、多様な経歴を持つ選手たちが現在トップ選手として活躍されています



また近年、日本の女子プロレスは欧米のプロレスとは異なる独自の歴史と進化を遂げておりその結果、「日本でプロレスをする」こと自体が外国人選手にとってもステータスとなっています。このような状況の中、世界からの注目も高まり、SENJO道場にはX(旧Twitter)にて600万人ものフォロワーを持つアメリカの女子プロレススーパースターが技術を習得するために訪れ、その後世界チャンピオンに輝くなど、その地位を確立しています。



地方起業を目指す方へのアドバイスとして、東京での起業だけが成功の道ではなく、地方での起業にも多くのメリットがあることや、地元とのコミュニティや土地とのつながりがビジネスを支える要素であることと地方ならではの魅力や可能性を見出すことが重要であることをお話頂きました。

里村氏のプロレスへ熱意、地域貢献や地域社会の将来に向けた人材育成への情熱は、地域での事業を志す個人や、地域社会への貢献を模索する自治体との連携を目指す方々にとって、非常に有益なアドバイスとなりました。


イベント動画はこちらから





【ご紹介】

◇里村 明衣子(さとむら めいこ)氏

センダイガールズプロレスリング取締役代表兼選手

1979年、新潟県生まれ。 中学時代にプロレスラーを志し、卒業とともに女子プロレス団体「GAEA JAPAN」に入門。15歳でデビューを飾る(当時最年少)。2005年、「GAEA JAPAN」解散後、宮城県仙台市にて「センダイガールズプロレスリング」の旗揚げに参加。2011年3月、震災を機に代表となる。2013年、東スポ制定・女子プロレス大賞受賞。

2015年7月、日本郵便より里村の切手が発売される。日本人では初のプロレスラー切手の発売となった。2017年11月17日、自身の誕生日に初のエッセイ本『「かっこいい」の鍛え方。』を出版。2018年伊達の農姫米プロジェクトへ参画、2021年1月、WWEとコーチ兼選手契約を結び、6月10日、NXT UK女子王座を獲得する。



◇鎌北 雛乃(住友商事)

Z世代のコミュニティマネージャー。学生の頃からジャンルを問わないコミュニティ活動に参画し、20歳の時に仲間と共に起業。まちづくりに自ら深く関わるため、人口7,000人の町に移住し、観光事業、情報発信事業、コンサルティング事業、コミュニティスペース運営などを行ってきた。2019年より住友商事が運営するオープン・イノベーション・ラボMIRAI LAB PALETTEにジョイン。現在、コミュニティーメンバー同士のコミュニケーション活性化、マッチング、コミュニティ形成や活性化のためのプログラム企画・運営、PR活動などに挑戦中。


リアル会場は、住友商事(ナミエシンカ運営管理者)が東京都大手町にて運営する

会員制のオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」で実施しました。


【ご案内:Shinme Program(シンメプログラム)】

Startup Program “神馬” / アントレプレナーシップ講座

スタートアップ起業の成功確率を少しでも高められるようにスタートアップ特有の事業開発手法や資金調達の考え方などの基礎情報を体系的に伝える、全24回のオンライセミナー。

詳細はこちら 

Sprout Program “新芽”

地域課題×社会課題から世界に誇れる浪江町を共創するプログラム。

詳細はこちら


本イベントまたは、「Shinme Program」に関するお問い合わせ

shinme@namieshinka.jp 【ご案内:ナミエシンカ】


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